アンティーク陶磁器の食器のある暮らし ~ 購入と楽しみ方のヒント ~

古くからデザインと美しさ、そして機能性を追及してきたアンティーク陶磁器の食器は、現在でも食卓で使えるものも多く存在します。

長い時間を経てもなお美しい優雅な食器で、ときには贅沢なディナータイムを楽しみたい。

そんな希望を叶えるために、今回はアンティーク陶磁器の食器の楽しみ方や購入のヒントをご紹介します。

アンティーク食器の購入のヒント

食器の縁(リム)を確認する

アンティーク陶磁器の食器を見つけるときは、デザインやフォルムに気を取られがちですが、実際に購入するとなると、さまざまな点に注意を払う必要があります。

たとえば食器の縁(リム)は、全体の中で一番もろく壊れやすいエリアです。

店頭で手に取れるようであれば、縁を指でなぞり、欠けている部分がないか確認してください。

オンラインショッピングなどの場合は、画像をしっかりとチェックしてみましょう。

写真が鮮明でない場合や説明が足りないと感じたら、販売元に確認することが必要です。

ゴールドの装飾に注意する

アンティーク陶磁器で良く見られる装飾に、ゴールドがあしらわれたものがあります。

非常に華やかでエレガントですが、ゴールドの装飾は生産された時代や、その後の手入れの方法などによって、色が欠けたり剥がれていたり、薄れている場合があります。

購入する際はこのゴールドの装飾が剥がれていないか、全体をよく確認しておきましょう。

ヒビが入っていないか確認する

アンティーク陶磁器は華奢で繊細なものが多く、かつ長い年月を経ているので劣化が起きるのは仕方がないことかもしれません。

なかでも陶器によく見られる蜘蛛の巣のような細かなヒビの有無は、購入前にあらかじめ確認しておきましょう。

蜘蛛の巣状のヒビは、陶器メーカーやパターンによってはわざと生み出されている場合もありますが、時間の経過で生じた場合は今後さらにひどくなってしまうこともあります。

また、料理の油分がこの蜘蛛の巣状のヒビに染み込むと、取れない汚れのようになってしまうので、注意が必要です。

カトラリーでつけられたキズを確認する

ディナープレート、あるいはデザートプレートで、お皿の中央にカトラリー、特にナイフでつけられたキズの有無を確認しましょう。

力強くカトラリーを使うとプレート上に細い直線のキズがつき、その後にまた食事に使用すると染みが付き、濃くなることも。

オンラインショッピングの場合、画像ではキズが見えにくい場合があります。その際は販売元にキズの有無を確認しておきましょう。

アンティーク陶磁器の食器の楽しみ方

アンティーク陶磁器の食器は繊細なものが多く、使うのにためらう方もいるほどです。

しかしせっかくの食器を、鑑賞用だけで終わらせてしまうのはもったいないこと。実際に活用すればよりその存在を身近に感じることができるでしょう。

ここでご紹介する楽しみ方のヒントから、とっておきの食器を見つけてくださいね。

ライフスタイルに取り入れられるか考える

心をときめかせたアンティークの食器が、使うチャンスがないまま時間が経ち、いつの間にか好みが変わっていた……そんなことはありませんか?

これからアンティーク陶磁器の食器を購入する方は、その食器が暮らしでどう活かせるか、ビジョンを描いてみましょう。

手持ちのキャビネットに収まるでしょうか? どんな機会に、どのような人と一緒にその食器を楽しみたいと思いますか?

ビジョンを持たずインスピレーションだけで購入してしまうと、のちに後悔してしまうことがあるかもしれません。

盛りつける料理やテーブルセッティングまで浮かべることができたら、その食器はきっと特別な日の食卓の上を彩る欠かせない存在になってくれるでしょう。

バラ売りの食器を活かすためには

食器を購入する際に必要なポイントは、使用頻度、コスト、品質、そして数量です。

でもアンティークの食器はセットではなく、1枚ずつしか手に入らない場合もあるかもしれません。

陶器メーカーやパターンなどを把握し、欲しいものを集めていくのが最良の方法ですが、なかなか同じものが見つからないときは、素材、デザインやフォルム、色に考慮し選ぶと、違うメーカーのものでもまとまりが出てきます。

素材についての違いは、「ヨーロッパのアンティーク陶器の種類」をご参照ください。

アンティーク陶磁器の美しさを保つために

アンティーク陶磁器は長い時間を経ただけあって、とても繊細です。

美しさを保つための手入れや保管方法は、同じアンティーク陶磁器の「カップ&ソーサーのお手入れ・保管方法」を参考にしてください。

また、アンティーク食器の大敵と言えるのは、カトラリーによるキズです。

ご家族であれば使う際に注意を促すことができますが、友人や親戚など、そうできない場合もあるかもしれません。

その際はメインには柔らかな魚料理、デザートはムース系にするなど、力を入れなくても良いものをチョイスしてみましょう。

長く愛せるアンティーク食器を選んで

種類が豊富なアンティーク陶磁器の食器は多くの選択肢があり、選ぶ楽しみのあるアイテムです。

購入の際は必要なチェックを怠らず、明確なビジョンを持って長く愛せるものを見つけてみましょう。

そして特別なひと時に、自分のセンスを活かしながら美しくテーブルを彩ってみてはいかがでしょうか。

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