アンティーク陶磁器の楽しみ方 ~テーブルを彩る食器の種類~

食器は食べ物をよそうためだけではなく、料理をより美しく見せる恰好のアイテムです。

古い歴史を持ち、今もなお人々の心をとらえ、さらに現在でも使用することのできるアンティーク陶磁器の食器で、食卓を優雅なものにしてみましょう。

今回はアンティーク陶磁器の食器の種類をご紹介します。

食器の種類と用途、サイズを知ろう

数多く存在するアンティークの中でも暮らしに取り入れやすく、また種類も豊富で手に入りやすいもののひとつがアンティーク陶磁器の食器です。

でもアンティークショップやオンラインショップで気になるアイテムを見つけても、「これは本当は何に使うものなの?」「どの食器から購入すれば良いの?」と悩むことがあるかもしれません。

あらかじめ食器の種類とその用途、サイズなどを分かっておくと、それらを活かした使い方や次に購入すべきものが分かって来るはず。

ここでは家庭でも利用できるベーシックなものをご紹介しますので、購入の際のヒントにしてくださいね。

ディナーウェア、テーブルウェア

ディナーウェア/テーブルウェアはその名のとおり、夕食の際、もしくは食事の場で提供される食器を指しています。

ディナープレート

メインコースの食事を盛るお皿です。大きさは25cm~30cmとなります。

スターター/サラダ/デザート・プレート

コースメニューのときに必要となるお皿です。スターターがサラダである場合は兼用しても大丈夫です。サイド・プレートとも呼ばれており、大きさは10cm~23cmとなります。

ランチ/ランチョンプレート

ランチの際に使用するプレートです。デザート・プレート同じサイズのため兼用することもでき、大きさは23cmとなります。

スープ・プレート/ボウル、クープ・スープ・ボウル

スープ用の食器です。縁取りが平らで幅があるもの、縁取りがなくボウル型のものに分かれ、サイズは22cm~25cm前後となります。

ティーカップのようなかたちとサイズでハンドルが両サイドに付いているものもあり、これは通常ソーサーとセットになっています。

チャージャー・プレート

こちらは料理を盛るためではなく、ディナープレートなどの下に敷くお皿で、一回り大きなサイズです。

プレートを引き立て、食材がテーブルにこぼれるのを防ぐ役割もあり、ディナープレートとセットになっています。

ブレッド・プレート、バター・プレート

食事をする際、個人用のパンを載せるお皿です。バターを一緒に載せることがあるため、バター・プレートとも呼ばれています。

大きさは12cm~16cmほど。円形やオーバル型、細長いかたちをしたバゲッド用のプレートもあります。

ボーン・ディッシュ

魚料理を出す際に、魚の骨を置くための器です。

英国の食文化が発展したヴィクトリア朝時代に生まれ、通常三日月のかたちをしており、一人に一枚ずつ使用されます。

コーヒー・ティーカップ&ソーサー

食後のコーヒー、紅茶の際に使います。

サンドウィッチ・セット

ティータイムの際に紅茶とサンドウィッチを楽しむためのカップとお皿です。

サンドウィッチを盛るためのお皿とカップ&ソーサーに分かれてセットになっているものと、サンドウィッチとカップを同じお皿に載せるタイプがあります。

後者はお皿が大きめで持ち運びができるようになっており、これらはテニス・セットとも呼ばれています。

サーヴィスウェア

テーブルを彩るのは、席に着いた人々用の食器だけではありません。

食べ物を暖かいままで提供したり、ホスト側がキッチンとダイニングテーブルを何度も往復しなくても良いように、テーブルの上でサーヴィスをする際に必要となる食器類を、サーヴィスウェアと言います。

華やかで凝ったデザインのものも多く、食卓をより本格的に、より優雅に見せてくれるでしょう。

チューリーン

テーブルで提供するためのスープやシチューなどを入れる容器です。

持ち運びしやすいよう、両サイドにハンドルが付いていることが多く、冷めないように蓋がセットになっています。

またテーブルにこぼれるのを防ぐためチューリーンを載せる大皿と、取り分け用のレードルが付いています。

プラッター

食卓にいる人数分の肉や魚などの料理を載せ、テーブルで取り分けるための大皿です。サーヴィング・プレートとも呼ばれています。

オーバル型が多く見られますが、円形や正方形など、さまざまなフォルムが存在し、持ちやすいようにハンドルが付いたものも見られます。

ヴェジタブル・サーヴィング・ディッシュ/ボウル

ローストした野菜を暖かいままで提供するための器です。蓋付きで、両サイドにハンドルがあるものが良く見かけるフォルムです。

チューリーンと似たかたちのものが多くありますが、チューリーンよりも浅くレードル用の穴がなく、下の受け皿も通常は付属していません。

ソース・ボート、グレイヴィー・ボート

メインの肉や魚などにかけるソースを入れるための容器です。

ボート型をしており、そのまま注げるようにハンドルが片側に付いていることが多く、通常はマッチしたデザインの受け皿がセットとなっています。

理想のテーブルを目指して

アンティーク陶磁器の中でも、種類が非常に多いのが食器です。

陶器メーカーはもちろん、デザインやサイズ、用途が異なるものが数多く存在するため、逆に選ぶのに困ることも。

今回ご紹介した食器の種類を参考に、どれが必要なものなのかを明確にし、好みに合ったアンティークの食器で、テーブルを華やかに演出してみてはいかがでしょうか。

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